Nucleusの本
やっと出てくれた Nucleus 解説書。ネット上に散在する Nucleus 関連記事を自分の便利のためにこのブログでまとめてみようと思っていたのだが、この本の登場のおかげでその必要もなくなった。
とはいえ、まだ手に入れていないのだが、出版プロジェクト打ち上げインタビューを読むかぎり、初心者のためのチュートリアルから中級者以上をターゲットにした SEO 対策や携帯端末との連携方法の解説など、幅広いニーズに応える仕様になっているらしい。
好き嫌いはそれぞれとして、Movable Type、WordPress、Nucleus と渡り歩いた私には、ブログらしからぬブログ(ポータル・サイト風のそれ)を構築するためのツールとしては Nucleus がいちばん扱いやすかった(Movable Type に関しては Ver.2.8 以降ふれていないので当てにならない感想だが)ので、自サイトをはじめ、友人のサイトや依頼されたサイトにもこのツールを使わせてもらった次第だが、いかんせん、私の記憶力は老朽化しており、del.icio.us などにブックマークするようなマメさもないため、そのたびに実に基礎的なことまで再度ネット上で探し回らなければならない始末。そんな私に Nucleus Book の登場は福音である。
ツールは利用者が増えるほどに洗練されていく。Nucleus に何となくマニアックな敷居の高さを感じていた人は、これを機にぜひチャレンジしてみてはどうだろうか。
日韓デジタル漫画大賞
バンド・デシネ(別記事参照)のスタッフ仲間・瀬井恵介さんが審査委員を務める『日韓デジタル漫画大賞』が、動画・静止画・シンボルマークの3部門の作品を募集中。審査委員長は松本零士さん。動画部門の審査委員は瀬井さんと326さん。
応募資格はプロアマ問わず、年齢不問。しかし、日韓海峡沿岸県市道(福岡県・佐賀県・長崎県・山口県・釜山広域市・全羅南道・慶尚南道・済州特別自治道)の在住者・通勤者・通学者に限られる。やや変則的な公募エリアなので、上記エリアに該当する皆さんの応募を切にお願いしたい。詳細は下記URLをご参照のほど。
- 主催/日韓海峡沿岸県市道
- 応募期間 2007年04月27日〜07月06日
- 応募先 http://asianbeat.jp/jkmanga/
大賞(賞状・トロフィー・賞金5万円)1作品、優秀賞(賞状・盾・賞金2万円)2作品、奨励賞(賞状・盾・賞金1万円)3作品。広報しておきながらこんなことを言うのも何だが、賞金がちと安いような。バンド・デシネのイベントを通して漫画制作の大変さを些かなりとも知った私としてはクリエイターへの敬意を表して、賞金にゼロをひとつ増やしてほしかったと思ふ。
かぎりなく私的な
昔の絵。fini terre。さいはて。木炭、黒曜石、顔料、テンペラ、油彩。
この世界の区分に倣えば私の描くものは抽象絵画やフィールドアートということになるらしいが、ご覧のとおり漠としたものを好んで描いてきたので、その漠とした空間に密度を持たせたくて、いつしか西欧中世の絵画にのめり込むようになった。
とはいえ、祭壇画の聖書世界に惹かれたわけではなく、ひたすらその技法にのみ魅せられた。金銀箔の燻し焼き、作為的な亀裂、手練りゆえに不揃いな粒子の顔料、雪花石膏によるアプソルバントな基底材、テンペラにワニスを重ねる過渡的な(疑似油彩画的な)繻子のような半光沢の輝き──。
祭壇画のモチーフよりその背景に塗り込められた絵具層ばかり眺めていたわけだが、それらの技法は祭壇画とはまったく異なる私の絵に大いに役立つものばかりだった。
そしてそれは描画のさなかに起こる夢なので、その夢に酔っているのは絵描きだけという、かぎりなく私的な話になるわけだ。
チョコな芝居・満員御礼
おとといのヴァレンタインの夜、毎年恒例のプチ芝居オムニバス『アンチ・カップル』が目出度く終演。おかげさまで「夜の部」の入りはまあまあ、「さらに遅い夜の部」は立ち見が出るほどで、憂うことなく打ち上げの酒を頂戴し、大入り袋もいただいた。春一番の吹き荒れる寒い夜にもかかわらず、足を運んで下さったお客さまに慎んで謝辞を。
事前の広報だけでなく、事後報告も怠ってはならぬと決心+宣言したので、当日のハコの模様を楽しく詳しく報告したいと思っているのだが、いかんせん、上演中の写真撮影ははばかれるのでヴィジュアルなデータが乏しい。左上にアップした写真は、今回熱演してくれた劇団ケカリーノ・ケカリーナの女優・古賀今日子のブログから、許可をもらって転載した役者部屋のスナップである。「デキるOL」に扮しているのであって、けっして『女教師・眼鏡だけは脱がないわ』などというアレ系の芝居ではないのでお心置きを。
ちなみに広報を兼ねたエントリで「六回目を迎えたアンチカップル」と書いたが、これは私の勘違いだった。福岡のカフェ・シーンとして初めて芝居を試みたのは七年ほど前のこと。その後、それは毎年恒例の芝居として二つの流れを生んだ。ひとつは西日本の複数カフェによる大イベント『カフェウィーク』での芝居であり、もうひとつが『アンチ・カップル』である。初回にかかわった脚本仲間と役者さんたちが今も継続しているので、六回くらい上演した気になっていたのだが、ただしくは七年前のを加えて四回、アンチ・カップルの名を冠してからは三回目ということになる。
こんなに続くと思ってなかったし今後もまだまだ続きそうなので、広報と記録を兼ねた『アンチ・カップル』サイトを設けることにした。映像資料に乏しいのが痛いところだが、何もないより増しなので、シンプルに、さっくりと作りたいと思う。完成次第お知らせするので、ネット版『アンチ・カップル』も末永くご愛顧のほどを。春のジャメヴュ
いかにズボラな私でも、二月も半ばというのにサブタイトルに Happy New Year もなかろうということで、本宅のカバーフォトをようやく更新した。このサブタイトルがなかったらずっと放置していたと思う。 モデルは愛犬と友達。ワークショップサイトのアイテム(mama!milk キャミソール)のために去年の秋に撮影した写真である。間もなく春なのに、秋の写真で申し訳ないと思いつつも、光の感じは春も秋も似たようなものじゃないかと思ったり(いえ、似ていません)
光のせいなのか春にはしばしばジャメヴュを感じる。見馴れているはずのモノや光景が、初めて目にするもののように感じられてならない。長い時間、いつもの角の電柱を眺めていたり、いつもの小路の壁の亀裂を眺めていたり、春になると変な人が増えるのは我が身をふりかえってよく分かる。
それにしてもこんなに暖かい二月は初めてだ。寒がりの私にはありがたい陽気だが、暖冬のせいで積雪地域では雪が不足し、雪解け水を必要とする稲作に大打撃を与えるだろうと言われている。桜の開花もかなり早くなるらしい。デカダンスはふたつのエコ(エコロジーとエコノミー)をないがしろにする。たとえば、毒性の顔料ほど美しかったりするわけで、不謹慎な私はカドミウムレッドの絵具を雪解け水に垂らしたら、さぞ美しいだろうと夢想してしまう。エコノミー的には無駄であり、エコロジー的には害である。こんな輩がいるから地球はますます雪崩れていくのだろうが、夢想するだけなので、春酔いの戯言ということでお許しを。
