Nucleus インストール手順
▽ダウンロード
- HTTP サーバ(Apache または IIS など)
- PHP 4.0.6 以上(4.1 以上推奨)
- MySQL 3.23.38 以上
Nucleus の動作環境は上記のとおり。
まずはインストールする際に必要なデータベース(MySQL)を作成しておかなければならない。でもって、何よりも必要不可欠なのがコアファイル本体なので(当たり前)Nucleus CMS Japan から最新版(この記事の時点で Version 3.24)をありがたくダウンロードしよう。
ところが、ここが Nucleus の周辺事情(とくにユーザビリティ)の弱点というか、すんなりとダウンロードのページへ行き着かないのである。ダウンロードのアイコンをクリックするとDL案内ページへ飛び、そこの「バージョン v3.23 日本語版」をクリックするとフォーラムのページへ飛び、そのページのトピック「Nucleus CMS v3.24 日本語版」をクリックして本文へ飛び、その本文を少しスクロールするとようやくダウンロードの「最後のアイコン」が登場する。役所的たらい回しというか、しかし無償無給の有志の皆さんによって運営されているのだから文句は言うまい。
今後の改善を願いつつ、短気な方のために当該トピックへの直行リンクを貼っておく。
▽インストールの手順
UTF-8 版と EUC-JP 版が用意されているので、お好みのパッケージをダウンロード&解凍したのち、とりあえず、すべてのファイルを任意のディレクトリにアップロードする(readme.html、license.txt、extra フォルダはアップロード不要)。
次に config.php のパーミッションを 666 に、media ディレクトリを 777(使用サーバの設定値に準じる)に変更し、ブラウザから install.php へアクセスする。アクセス先は下記のようになる。
- http://[サイトのURL]/install.php
あとは install.php のガイドにしたがってデータベース名などの必要項目に記入していくだけでインストールは完了である(完了後に config.php のパーミッションを 444 に変更し、install.php と install.sql を削除すること)。詳しくは日本語版マニュアルの「インストールガイド」を参照していただきたい。
I love Nucleus
ブログエンジン(CMS を含め)の好みは各人各様で、出会いと馴れと相性というか、言わば恋みたいなものだ(だろうか?)。私の場合は最初が Movable Type で、次が Nucleus だった。その後、Xoops とか Joomla とか WordPress とかと浮気したものの、結局のところ Nucleus に出戻った。使い込んだぶん、長所や欠点やクセが分かり、自分の望むコンテンツ・スタイルとの相性からも彼女(Nucleus)との蜜月はまだまだ続きそうである。
MT に戻らなかったのは、いちいち再構築しなきゃいけないのが面倒だったから、と言いたいところだが、実情はその後のブログエンジン遍歴で、それぞれの独自タグに幻惑されていくうちに頭がごちゃごちゃになり、MT のカスタマイズのやり方をきれいさっぱり忘れてしまったからである。悲しいかな、私の脳内 ROM の保存期間は極めて短い。
以下、Nucleus の印象を。
日本語版プロジェクトでは昨年の秋あたりからプラグインの脆弱性の問題でいろいろあったみたいだが、このエンジンの良さはコアファイルとプラグインがきれいに分離されている点にある。言い方を変えれば、コアファイルをインストールしただけでは他のブログが装備している機能のほとんどが使えない。トラックバックも打てないし、Ping も送信できないし、ブラウザから CSS を書き換えることもできない。それらの機能はすべてプラグインによって支えられていて、つくづくプラグイン作者さんには敬意と感謝を抱かずにいられない。
こうしたオブジェクト指向はコア本体にも言える。ちとややこしいのだが、その構造はスキンとテンプレートに分けられる。雑誌に喩えるならスキンは「ページレイアウト」で、テンプレートは「各コラム」に当たる。このカタチノートの場合、ページレイアウト(スキン)の記述は10行足らず、各コラム(テンプレート)を呼び込む命令文を並べているだけだから短い記述で済むうえに、各コラム(テンプレート)は使い回しが効くので個別ページもアーカイブページも同じく短い記述で片付く。
このような徹底したオブジェクト指向は、最初は戸惑うかも知れないが、慣れてしまえば素晴らしく便利である。たとえばフッター(というカラム部品)を書き換えるだけで、各種ページのフッターが一挙に更新されるのだからコンテンツ管理がとても楽だ。
とまあ何やら無駄に長い前置きになってしまったが、自分のための覚え書きとして、今後ぼちぼちと Nucleus のカスタマイズについて、私のやった範囲内のことを「文系」ふうに脱線しながら書いてみたいと思う。ちょっと違うんじゃないの、ということがあったらメールフォームよりご指摘いただけるとありがたい。Nucleus のカスタマイズ関連記事はあちこちに点在している傾向があるので、脳内 ROM の保存期間が短い私としてはぜひとも自分用のまとめが欲しいのである。可能なかぎり正しくまとめたいのでどうかご協力のほどを。
ということで、まずは定番的な第一歩、インストール編からカスタマイズの準備までを次回(結局、前置きだけか)書いてみたい。
Carpe Diem
あえて聖ヴァレンタインの日にお届けする否カップルなミニ芝居オムニバス『アンチ・カップル2007』。今年で6回目を数えるが、今回のテーマは蕾(つぼみ)である。
何とも乙女チックなお題で、私のテイストとは程遠い。どうしたものかと唸っていたら、脚本仲間のカオリの寄越したフライヤの草案に「Carpe Diem」の文字があった。ホラティウスの詩句で来るとは嬉しい意外さである。演目のタイトルを決めなければフライヤができないので、いまだに何を書くか決めていない私はこの詩句をそのまま自分の脚本のタイトルに頂戴することにした。カルペ・ディエム(今日の花を摘み取れ。つまり、今を楽しめ)という漠然としたタイトルならば、話はどうにでもなる。
ちなみにこの快楽主義的な詩句は、メメント・モリと連句になっている。死を想え、生には限りがある、ゆえに今を楽しめ、というわけだが、しかしキリスト教が禁欲的傾向を強めるにつれてメメント・モリの意味合いも諸行無常ふうに解釈されるようになった。
思いつきの推論だが「一期一会」も本来はカルペ・ディエムと同じ意味だったのではないか。明日の命はないかも知れない。ゆえに今日の酒は今日のうちに呑め。そうに違いないと決め打ちして、脚本に取りかかる前に、まずは一杯やることにしよう。
アメリカ版「犬神」物語
今年最初の読書はウィルソン・ロールズの小説『ダンとアン』だった。
物語の舞台は米国オクラホマ州オザーク山地、時代は一九二〇年代後半。主人公はビリーという貧しい開拓民の少年で、彼は「犬を飼いたい病」と「アライグマ猟師になりたい病」にかかり、少年にできる仕事なら何でもこなし、骨身をけずって働き、二年がかりで金を貯め、アライグマ猟に適した二頭のクーンハウンド種の仔犬、ダンとアンを手に入れる。
それからさらに一年かけて仔犬たちを訓練し、ついに念願のアライグマ猟に出かけるのだが、犬とアライグマの描写の映像的な精密さはもちろんのこと、ビリー少年を取り巻く人間模様、父母や祖父の朴訥で暖かい情愛、オザーク山地の野性味あふれる大自然が読みやすい文章で描かれ、米国人には開拓時代後期の古き良きアメリカを懐古させるのか、一九六一年の出版以来、四十数年ものあいだロングセラーを続けているらしい。
穿った見方をすれば、ベストセラーではなく、ゆるやかなロングセラーになってしまった理由は物語世界のオリジナリティがいまひとつ欠けていたためだろう。
作者ロールズの少年時代の体験がベースになっているらしいが、作者が少年だった頃、ちょうど熟年期を迎えていた二人の先輩作家、アーネスト・トンプソン・シートンの『動物記』の要素が六割、ローラ・インガルス・ワイルダーの『大草原の小さな家』の要素が三割、隠し味にマーク・トウェインをひとつまみといった感が否めない。
そんな感じで読み進めていたのだが、最終章が近づくにつれ、シートンでもワイルダーでもない、独自な世界観が見え隠れし始める。作者の母方にはチェロキー・インディアンの血が流れているそうで、実はこの物語はチェロキー族の「神話」をベースに二十世紀米国ドッグ・ストーリーに託した、言わばアメリカ版「犬神」の物語だったことに気づかされる。
ラストシーンの美しさは必見ものである。原題は『WHERE THE RED FERN GROWS(赤い羊歯の生える場所)』で、このタイトルに秘められたチェロキー族の伝説が最後に明らかになるのだが、あまり語るとネタバレになってしまうので、ともあれ、ぜひご一読のほどを。
ついでなので宣伝を。
この物語は、めるくまーる社さん(版元)の許可を得て、ティアオ・コーポレーション+スタジオ・カタチによるイヌ文芸サイト『愛犬日和』のオープニング企画として、第六章までウェブ上にアップすることになったので、ご高覧いただけたらありがたい。さらには紙の書籍版とは別に、全二十章それぞれに挿絵を載せた電子書籍バージョンとしてパブリッシュする予定なので、乞うご期待のほどを。
ちなみに私はこの本をデジタル・データで預かったわけだが、こんなに長文のテキスト(単行本にして約三〇〇ページ)をエディタで一気読みしたのは初めての経験だった。しかしあまりの面白さにディスプレイで読むことの不便さなんて感じることなく、正月早々、私の心はしばしの間、オクラホマ州オザーク山地へトリップしていた。
Nucleusで再々スタート
恒久的 URI がちっとも恒久的じゃなくて相済まないことだが、四〇日ほど前に WordPress に切り替えたものの、クリックのタイミングでDBエラーが出たり、コードがいまいち美しくなかったり(すべて私の理解不足のせいだが)なんとなく相性が合わず、馴染みの Nucleus に出戻った。そのたびの移植作業にも疲れてしまったので、ブログエンジンを浮気するのはもうやめにした。これからは Nucleus 一途で行きたい(なるべく)
スキン(テンプレ)も基本的に以前のデザインと同じ。ヘッダー部分を若干いじっただけの、相変わらずの紙テイストに戻した。3カラムや2カラムの情報満載の賑やかなレイアウトも嫌いじゃないんだが、私はやっぱりシングルカラムの余白たっぷり系が性に合っているらしい。というか、悲しいかな、多様なデザインの才能がないので、落ち着きどころが同じなわけだ。
そんなわけで、せめて今年いっぱい、このテンプレ+Nucleus で行きたいと思ふ。ちなみにこのテンプレはお義理程度しか IE に対応していない。IE7 に至っては検証もしていない。ひたすら FireFox 推奨であり、万歳、火の狐(実はレッサーパンダ)ということでよろしく。