カタチノート改め『考える犬』chien qui pense [ancien katati note]

Notes miscellaneous par Yuji Tamagawa (玉川祐治).
Je suis peintre, graphiste et projeteur. Liser plus : about.me

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手技(アルテ)について思ふこと

「まず小さな画板を使ってデッサンを学ぶのに一年。師匠の工房にとどまるには君の手がける技術のあらゆる部門を追究しないといけない。絵具を練ること、糊を煮ること、石膏をこねることから始めて、板の地塗り、盛り上げ、磨き、金箔貼り、その上に巧く粒点を施すことを会得するのに六年。ついで絵具の扱い方を学び、腐食剤を使って装飾を施すこと、衣装に金箔を施すことを学び、壁の仕事になれるためにさらに六年。祝祭日でも仕事日でもデッサンを怠ってはならない。このような修練の積み重ねによって、生まれたままの天性が、立派な手技に変わるのである」(チェンニーノ・チェンニーニ『芸術の書』より)
十三年もかかるのだ。しかもこれには若い見習いの画家に課せられる年季奉公の期間は加えられていない。たかだか数年間、基礎技術を学んだ程度で画家を名乗る現代の絵描きには耳に痛い話である。
レオナルド・ダ・ヴィンチもこの時代の例に漏れず、十四歳でヴェロッキオの工房に弟子入りし、二十歳の時にフィレンツェの画家名簿に登録され、親方の工房を出て独立した時には二十七歳になっていた。きっちり十三年を要したわけだが、年季奉公の期間を課せられていないのはおそらく優秀な弟子だったからだろう。

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