マイノリティ・パブリッシャー
Category : 酩酊モノローグ
Posted : 2007/01/01
謹賀新年 & Bonne Année。
早くも呑み疲れの元旦の昼。一年の計というわけではなく、そもそも計画どおりの日々を送ったためしもないのだが、今年は何となく出版社をやってみたい気分なのである。とはいえ、かぎりなくゼロに近い資本しかないので、気負って目標とか計画とか呼べるほどの事業でもなし、新刊書を矢継ぎ早に出すなんて出来ないし、せいぜい一作品あたり百部ほど、セレクトは私の純粋な趣味で、ただひとえに、私の愛する書き手さん(または描き手さん)の作品を少しずつ、ゆるやかに、忘れた頃にカタチにしていくだけの話だが。
ちなみに上図は遊びで作ったサンプルである。『カンパネルラの暗号』なんて本は存在しないし、ジョヴァンニ・イーハートヴという作家も実在しない。「銀河鉄道の夜から七十五年の歳月が流れ、ある日、老いたジョヴァンニのもとにカンパネルラから謎めいた一通の手紙が届いた…」という、それらしい帯があるわけでもないし、誰かがそれを執筆中ということでもない。
スモールで私的な出版社であっても、印刷や製本は本格的にやりたいので、上図のような文庫本スタイルならば色厚紙の表紙+フルカラーのカバーを付ける予定なのだが、欲を言えば、ルリユール(装幀術)の作家さんと組んで稀少本が作れたらなお楽しいのに、と夢想したりする。
大部数印刷+全国流通というパブリッシングの常識にはもう飽きてしまった。電子出版にしても狙いはやはり多くを売ることであり、しかも特殊なデバイスや携帯向けなので、それらで読みやすい作品を作るという、本末転倒な、しかしその本末転倒に気付かない(あるいはドーデモイイ)読者を対象に頑張らなきゃいけない。まったくマジョリティとは退屈だなと思うばかりだが、まあそんな反動もあって、好きなものを好きなようにカタチにすることにした。ゆるい企画なので、ときおり、ゆるい報告を書かせてもらうかと思う。
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